今後の研究の推進方策 |
Th1/Th2細胞分化抑制の機構の解明を目的として、選択された抗生物質がどのような機序でTh1/Th2細胞分化を抑制するのかを明らかにする予定である。特にランゲルハンス細胞の細胞表層分子(CD40、 B7分子(CD80, CD86)、 Notchリガンド(Jagged1, Jagged2, Delta1, Delta3, Delta4)、TIM-4、OX40L)の発現への影響および産生サイトカイン(IL-10, IL-12 p40, IL-12 p70)への影響に焦点を当てて研究を進める予定である。 また、アトピー性皮膚炎患者由来の黄色ブドウ球菌株に対する各抗生物質のMIC値を測定し、優れた抗菌活性とTh1/Th2細胞分化抑制能の両方を併せもつ抗生物質によるアトピー性皮膚炎への治療効果をモデルマウス(NC/Nga)を用いて検討していく予定である。
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