In vivo がん転移実験において、P2Y12 受容体拮抗薬であるクロピドグレル25 mg/kg 投与群ではコントロール群と比較して、肺転移結節数が有意に減少したことから、P2Y12 受容体拮抗薬による抗転移作用が動物実験で確認された。 次に、in vitro 実験によりクロピドグレルは、がん細胞の浸潤能および遊走能を低下させることを解明し、その機序として上皮間葉転換の指標であるVimentin発現量の減少が示唆された。一方、チクロピジンは、がん細胞が浸潤する際に分泌するMatrix metalloproteinase-9 (MMP-9) 活性とMMP-2発現量を減少させた。
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