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2014 年度 実施状況報告書

生理的リンパ管・静脈吻合の形成機構と機能的意義

研究課題

研究課題/領域番号 26460253
研究機関神戸大学

研究代表者

平島 正則  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40383757)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードマウス / 遺伝子変異 / 発生 / 胎生期浮腫 / リンパ管
研究実績の概要

我々は重度の浮腫を呈するAspp1-/-マウスにおいて、生理的リンパ管・静脈吻合不全を示唆する頸部リンパ管の著明な拡張を見出した。本研究では、吻合形成に必要な内皮細胞の特性と、吻合形成不全に付随する組織学的異常を解析して、生理的リンパ管・静脈吻合の形成機構と機能的意義を明らかにすることを目的とする。
胎生 10.5~12.5 日目の野生型マウスおよびAspp1-/-マウス胎仔を採取して、血管およびリンパ管内皮細胞のマーカー(PECAM-1, Prox1, VEGFR3)でホールマウント染色し、Benzyl alcohol/Benzyl benzoate混合液で透明化した後に、共焦点レーザー顕微鏡で三次元的に解析した。胎生11.5日目には頸部にProx1陽性リンパ管内皮細胞を多数認めたが、野生型とAspp1-/-型の間で数の差異は認められなかった。Aspp1-/-マウス胎仔にはリンパ管内皮細胞で構成される島様構造が多数認められ、管腔形成過程での融合異常が強く示唆された。また、胎生14.5~16.5日目の野生型マウスおよびAspp1-/-マウス胎仔を採取して、冠状断した後に同様の染色標本を作製した後に、共焦点レーザー顕微鏡で三次元的に解析した。野生型および軽度の浮腫を呈するAspp1-/-マウスではProx1陽性細胞が集積する弁を認めたのに対して、重度の浮腫を呈するAspp1-/-マウスではリンパ管・静脈吻合弁が欠損していることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

特に問題なく、計画は予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

当初の計画通り、Plcg2-/-マウスの非侵襲的血管・リンパ管吻合形成を用いて、Aspp1-/-マウスの生理的リンパ管・静脈吻合不全を代償させる解析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

計画は予定通り進んでいるが、予定していた使用額より少なくなったため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度分と合算して使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Aspp1ノックアウトマウスにみられる胎生期浮腫とリンパ管形成異常2014

    • 著者名/発表者名
      平島 正則
    • 学会等名
      第38回日本リンパ学会総会
    • 発表場所
      北里大学白金キャンパス薬学部コンベンションホール
    • 年月日
      2014-06-21 – 2014-06-21
    • 招待講演

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公開日: 2016-05-27  

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