細胞運動/増殖の制御による軸骨格の部域特異的形態形成：胚操作および培養実験系

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26460254
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 解剖学一般(含組織学・発生学)
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 青山 裕彦 広島大学, 医歯薬保健学研究院(医), 教授 (70143948)
• 連携研究者: 加賀谷 美幸 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院, 助教 (50623790) ; 坂本 信之 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院, 助教 (90346487) ; 松井 浩二 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院, 助教 (80183945)
• 研究協力者: 松谷 薫 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 松森 大輔 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 桂-郷 由香理 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 朝克 吉楽 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 范 海明 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 増田 佑 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 内藤 美智子 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生 ; 山合 諒 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究科, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 体節 / 側板中胚葉 / 細胞間相互作用 / in vitroモデル / 接触阻害 / 軸骨格 / 部域化 / 肋骨

研究成果の概要

脊椎動物の進化の過程で，初めは全体に存在した肋骨が，哺乳類と鳥類では胸部に限局するようになった．その結果，運動の自由度が増し，また柔軟な腹壁の獲得が，より活発な肺呼吸を可能にした．
個体発生で，肋骨は体節に由来し，肋骨形成は胸部体節細胞が隣接する胸部側板への進入に始まる．ところが，ニワトリ胚の移植実験では，同じ胸部体節細胞が，腰仙部側板には進入できず，十分な大きさの肋骨を形成しなかった．培養系では，胸部体節細胞は胸部側板細胞と接触後，そのまま前進を続けようとしたが，腰部側板細胞と接触すると移動の向きを変え，離れていった．これは生体内で見られた現象の反映といえ，今後，分子機構の研究に活用できる．

自由記述の分野

解剖学発生生物学