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2016 年度 実績報告書

臓器セシウム蓄積に関わる細胞膜セシウム輸送経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26460299
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

挾間 章博  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60218394)

研究分担者 三宅 将生  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00381385)
小林 大輔  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (40528080)
勝田 新一郎  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (80285022)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードセシウム / HeLa細胞 / 細胞増殖
研究実績の概要

HeLa細胞に対してCsが増殖抑制効果を示すことを明らかにし、学術論文(FEBS Lett. 2017 Mar;591(5):718-727)として発表した。特にキャピラリー電気泳動法により細胞内へのCsの流入が実際に起きていることが示された。また、Csにより、解糖系酵素の発現抑制や機能抑制が起きている可能性が示された。HeLa細胞以外に、HUEhT-1、HEK293、HSC-1に対してCsの細胞増殖に与える影響を調べたところ、HUEhT-1で最も低濃度でCsが細胞増殖を抑制することが分かった。また、各細胞について、Csの透過経路の候補となるKCNHファミリー、TRPCファミリー、TRPMファミリーの遺伝子発現を調べた。その結果、KCNH3、TRPC1、TRPC4、TRPM4、TRPM7がCsの透過経路の候補として予想できた。HeLa細胞に対して、Cs添加によりCsの透過経路候補の発現変化が起こるかどうか調べたところ、TRPC1、TRPM7でCs添加による発現の亢進が認められた。最終的にそれらがCsの透過経路であることの証明にはまだ至っていないが、今後も探索を続けたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cesium reversibly suppresses HeLa cell proliferation by inhibiting cellular metabolism.2017

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi D, Kakinouchi K, Nagae T, Nagai T, Shimura K, Hazama A.
    • 雑誌名

      FEBS Lett.

      巻: 591 ページ: 718-727

    • DOI

      10.1002

    • 査読あり
  • [学会発表] セシウムがHeLa細胞の代謝酵素発現に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      挾間章博、熊谷悠、久米佑佳、小林大輔
    • 学会等名
      第94回日本生理学会大会
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      2017-03-28 – 2017-03-30

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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