Pannexin 1は脱分極、機械刺激、酵素による切断、P2X7受容体との相互作用によって活性化し、アポトーシス時の”find-me”シグナルとしてのATP放出に関与することが知られている。Panx1活性は電位依存性を示すが、詳細な開閉機構については謎である。本研究では、パッチクランプ法を用いて、Panx1の電気生理学的特性について検討を行った。その結果、Panx1の開閉速度の膜電位依存性は逆転電位を境にして著しく異なることが示唆された。これらのことより、「charge carrierの移動方向及び単位時間当りの移動量がチャネル開閉速度の膜電位依存性を制御している」という可能性を見出した。
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