脳の性差を探るためGABAに焦点を当て、行動解析、シナプス解析、および関連タンパクの発現解析を行った。野生型の雌雄差行動解析では、新規環境下における活動量は雄雌とも時間経過とともに活動量は減少する傾向がみられたが、雄と比較してOVXマウスは活動量の減少が緩やかで、雄より行動量は高かった。PRIP-1 KOでは雌は野生型とKOで差はみられなかったが、雄はOVXマウスが雌に近く時間経過に伴う活動量低下が少なかった。 GABAネットワークの違いを調べるため、扁桃体のGABAシナプス周囲の受容体サブユニット発現解析をシナプス部、周囲、前シナプス部に分けてウエスタンブロッティング法を行うことに成功した。
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