Gタンパク質共役型受容体のなかで残存するオーファン受容体(およそ90種類)の内因性リガンド探索研究の推進を目指し、受容体下流の独立した二つのシグナル伝達経路(Gタンパク質経路およびβ-アレスチン経路)を用いて新規アッセイ系の開発を行った。β-アレスチンシグナルを検出するアッセイ系は、酵素コンプリメンテーション法を用いて最適化し、網羅的スクリーニングに適応可能な独自のアッセイ系を確立した。Gタンパク質シグナルは、これまで検出が煩雑であった種々のGタンパク質サブユニットシグナルを簡便に検出する新規アッセイ系の樹立に成功した。両アッセイ系を併用して内因性リガンドのスクリーニングを進めている。
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