本研究では、「交感神経・腎内局所レニン・アンジオテンシン系(RAS)・SGLT2」に着目し、脳心腎・糖代謝連関における役割や関連を明らかにすることを目的とした。 様々なモデル動物や培養細胞実験の遂行により、肥満や糖尿病の病態においては「脳心腎・糖代謝連関」が存在していること、交感神経・腎内局所RAS・SGLT2がこのような病態に密接に関与していること、それらが肥満や糖尿病で生じる合併症の進展に寄与していることなどを明らかにした。これらの研究結果より、交感神経・腎内局所RAS・SGLT2が、肥満・糖尿病で生じる合併症に対する新しい治療ターゲットとなることが示唆された。
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