研究課題
平成26年度の計画は、A. HPRT高活性Uox-KOマウスの系統樹立として(1)B6:129系Uox-KOマウスのC57BL/6(B6)系統への戻し交配。および(2)B6コンソミック系統(XC-MSMマウス)との交配による系統樹立である。(1)B6:129系Uox-KOマウスのC57BL/6(B6)系統への戻し交配。については、スピードコンジェニックおよび5回の戻し交配が終了し、実験動物中央研究所に委託した STRマーカーを用いたマウス遺伝子頻度検査により、B6バックグラウンドとなったことを確認した。(2)B6コンソミック系統(XC-MSMマウス)との交配による系統樹立については、HPRT遺伝子におけるXC-MSMアレルホモ、Uoxノックアウトアレルヘテロのマウスまで樹立できたが、XC-MSMアレルホモ、Uoxノックアウトアレルホモのマウスが作出できていない。Uoxノックアウトマウスと同様に出生時よりもマウス数が減少していることから、生存率改善作用のあるアロプリノール投与を行っているが、これまで改善は認められない。今後アロプリノールの投与量を検討して生存率の改善を図る。また、ジェノタイピングの改善のため、Uox遺伝子用の新規プライマーを作出した。さらにXC-MSMアレル検出はRFLP法で行っていたが、TaqManプローブを用いたSNP検出法を新たに確立し、迅速なジェノタイピングが可能となった。
3: やや遅れている
危惧された繁殖率の低下は改善しているものの、平成26年度中に達成予定であったXC-MSMアレルホモ、Uoxノックアウトアレルホモのマウスが作出できていないため。
Uoxノックアウトマウスで生存率改善が得られる用量のアロプリノールを投与しているが改善はみられず、むしろ副作用が認められる。このため、アロプリノール用量調整を今後行う。
当初の予定より遅れ、XC-MSMアレルホモ、Uoxノックアウトアレルホモのマウスが作出できていないため。
XC-MSMアレルホモ、Uoxノックアウトアレルホモ作出後は計画通りの支出となる。
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Clin Exp Nephrol. 2014 Sep 20.
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