iPS因子であるSox2やKlf4をHEK細胞に強制発現させ、TRP型カチオンチャネルに対する発現調節機構について検討した。その結果、Sox2の発現によりTRPC6、TRPM1、TRPM2、TRPM6、TRPV2の発現量増加、TRPA1の発現減少が観察された。一方、Klf4の発現によりTRPC5、TRPC6、TRPM2、TRPM4、TRPM6、TRPV2の大きな発現上昇、TRPC1の発現減少が観察された。以上のことから、iPS因子であるSox2やKlf4はイオンチャネルの遺伝子発現も制御していることが明らかとなった。
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