研究課題
ユビキチンプロテアソーム系による選択的蛋白質分解は様々な細胞機能の制御に重要であり、神経系の制御においてもその重要性が近年明らかとなりつつある。ユビキチン化の異常は多くの神経変性疾患で見られ、神経伝達物質放出異常もまた多くの神経疾患に関与する。シナプス伝達の場におけるユビキチン化の時空間的な詳細を明らかにすることは神経難病の医化学的病態理解に役立つと期待される。前年度に引き続き、申請者らが明らかにしたユビキチンリガーゼSCRAPPERを主とするユビキチンプロテアソーム系による神経シナプス脱構築の分子機構解明を目的として、超解像顕微鏡によるシナプス蛋白質のイメージングを試みた。超解像顕微鏡は構造化照明顕微鏡法を採用したSIM顕微鏡およびローカライゼーション法を採用したSTORM顕微鏡を用い海馬初代培養神経細胞の観察を行い、培養条件によるシナプス形成の変化を追うことができた。
2: おおむね順調に進展している
当該年度の計画を遂行し目標を達成した。
シナプス蛋白質の可視化を継続するとともに生化学的手法でタンパク質量の変化を検出する。
購入を計画していた試薬が輸入手配のため年度内の購入を見送ったため。
次年度に購入して研究を行う。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 4件)
Anal Bioanal Chem
巻: 408 ページ: 印刷中
Andrologia
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