膵神経内分泌腫瘍におけるプロゲステロン受容体の治療標的としての意義に関する研究

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26460413
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 笠島 敦子 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (50623005)
• 連携研究者: 笹野 公伸 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50187142) ; 中村 保宏 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80396499) ; 三木 康宏 東北大学, 災害科学国際研究所, 講師 (50451521)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 神経内分泌腫瘍

研究成果の概要

Progesteron receptor: PRは、膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor: PNETに高率に発現し、良好な予後に関与するが、その機序は解明されていない。
PNET組織において、PRサブタイプA(PRA)発現は増殖能および複数の細胞周期関連因子発現と負の相関を示した。さらにPNET培養細胞 (QGP1)では、PRA発現が複数の細胞周期関連因子(CCNA2, CCNB1, CDK1, CDK2)発現ならびに細胞周期を抑制することが確認された。PRAが細胞周期の抑制と密に関与することを示し、PNETにおける治療標的となる可能性を示唆する。

自由記述の分野

病理学