研究課題
基盤研究(C)
大腸癌の組織発生経路は多彩であり、①de novo発癌(正常粘膜からの発癌)、②腺腫の癌化、③過形成性ポリープやそれに類似したSSA/Pからの癌化、④潰瘍性大腸炎などの炎症粘膜からの癌化(炎症性発癌)がある。本研究では、これらの発癌経路に「DNA損傷」とそれに対する「DNA修復応答の破綻」が起きているのかどうかを検討した。その結果、④では非腫瘍性炎症粘膜から、②③では前癌病変からDNA損傷が起きており、その蓄積により癌が発生し、DNA修復応答の破綻により浸潤癌へ生長することが推定された。
人体病理学