研究成果の概要 |
子宮内膜癌細胞を間葉系幹細胞培養液で処理することで上皮間葉転換(EMT)/がん幹細胞(CSC)化が誘導され、この分子過程にSox4,Sox7, Sox9、β-catenin、Slugが大きく寄与した。EMT誘導のkey分子であるSlug発現は、Sox4とβ-catenin/p300による転写複合体により転写レベルで制御された。臨床検体で、β-cateninとSlug発現は肉腫部で有意に高く、Sox4, Sox7,及びSox9と正の相関を示した。Soxファミリーはβ-catenin/p300シグナル系と協調して癌肉腫の肉腫成分の派生過程において重要な役割を演じる。
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