膀胱乳頭状尿路上皮腫瘍の一次培養を用いたメタフェーズFISHを実施して、テロメア長の比較解析を行った。7例の解析を行うことができた(Qバンド)。しかし、FISH標本では1例(全てAneuploidyであるため)を除いて、6例で46本とAneuploidy群のテロメア長を比較解析した(91個のMetaphase spreadを解析)。この結果、5例のサンプルでDiploidyを示す染色体標本では、Aneuploidyのそれよりもテロメアは長かった(1例有意差なし)。テロメアの短縮が染色体の不安定性(Aneuploidy)を引き起こし、その結果として悪性度が高まるとする説に合致する結果が得られた。
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