研究課題/領域番号 |
26460437
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
佐藤 勇一郎 宮崎大学, 医学部, 准教授 (90347055)
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研究分担者 |
畠山 金太 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (60325735)
山下 篤 宮崎大学, 医学部, 助教 (90372797)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 血栓症 |
研究実績の概要 |
(1)宮崎大学医学部附属病院および教育関連病院で施行されるDCA標本200例、心筋梗塞患者の冠動脈から採取される吸引血栓・血液サンプル60例およびヒト剖検症例冠動脈標本50例を用いて、冠動脈プラークと非プラークにおけるカリリン蛋白発現の局在を免疫組織化学的に検討し、同時に細胞レベルにおけるmRNA発現量および発現様式をリアルタイムPCR法、マイクロダイセクション法およびIn situ hybridization法により検討し、動脈硬化巣の組織所見との関連を明らかにする。動脈硬化巣における組織因子活性を測定し、組織因子活性を抑制するかどうかを検討する。 ①免疫組織化学、In situ hybridization:現在のところ免疫染色、およびIn situ hybridizationでカリリンの発現がみられていない。
(2)DCA標本、吸引血栓・血液およびヒト剖検症例冠動脈標本でのカリリン蛋白・mRNA発現とその局在および蛋白量の結果と臨床所見(安定狭心症 vs. 不安定狭心症、再狭窄の有無・程度との関連)を比較検討し、アテローム血栓症発症におけるカリリンの関与について検討する。また、糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙などの危険因子との関連性についても検討する。 ①カリリンタンパク、mRNAの発現が確認できていない。また狭心症と不安定狭心症についても、タンパクやmRNA発現が確認できず、その関連性についての検討はできていない。糖尿病、高脂血症、高血圧についても同様に関連性を示すことはできていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在カリリンの発現を確認中であり、発現が認められるようであれば、臨床所見などと合わせて解析する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きカリリンの発現について、タンパク、mRNAについて検討していく。また発現がある場合は、臨床所見との関連を検討していく。
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