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2014 年度 実施状況報告書

アルツハイマー型認知症の発症や神経細胞傷害に及ぼす蛋白質シトルリン化の病理解析

研究課題

研究課題/領域番号 26460448
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

加賀美 弥生  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80557661)

研究分担者 石神 昭人  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50270658)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードシトルリン化タンパク質 / PAD / アルツハイマー病 / アミロイドベータ
研究実績の概要

翻訳後修飾の一つであるタンパク質シトルリン化は、生理的及び疾患病理的側面を有する事象である。アルツハイマー型認知症(AD)患者の脳でシトルリン化タンパク質が早期に出現し、病状の進行程度に応じてその量が増加することが知られている。また、最近、申請者らはADの特徴的な病理所見である老人斑の主要構成成分であるアミロイドベータタンパク質がシトルリン化することを確認した。
本研究では、シトルリン化アミロイドベータを中心にシトルリン化タンパク質の神経細胞への影響やAD脳におけるシトルリン化アミロイドベータの局在性、AD 患者のシトルリン化アミロイドベータに対する自己抗体産生の有無などを検討し、タンパク質シトルリン化とADを含む認知症との関連について解析する。
平成26年度は、ヒトPAD2遺伝子を発現する大腸菌からPAD2を精製し、PAD2の酵素活性を比色定量法で確認した。各種アミロイドベータの溶液に、精製したPAD2を加えて反応させた。SDS-PAGEおよび抗化学修飾シトルリン抗体を用いたウエスタン法でそれぞれのアミロイドベータのシトルリン化を確認した。現在、合成シトルリン化アミロイドベータをマウスに免疫している。また、アミロイドベータのシトルリン化が神経細胞に与える影響を、初代培養細胞を用いて検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

シトルリン化アミロイドベータに対する抗体が平成26年度中に出来なかったため、当初の予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

研究はおおむね順調に進展している。特に研究計画の変更や解決すべき課題等はない。

次年度使用額が生じた理由

シトルリン化アミロイドベータに対する抗体の作製が平成26年度中に終わらなかったため。

次年度使用額の使用計画

引き続き抗体作製および前年度からの研究を継続するための費用とする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] シトルリン化タンパク質特異的モノクローナル抗体の作製と特異性の解析2014

    • 著者名/発表者名
      加賀美弥生,丸山直記,石神昭人
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-27
  • [備考] 東京都健康長寿医療センター研究所 老化制御研究チーム 分子老化制御

    • URL

      http://www.aging-regulation.jp

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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