タイト結合膜蛋白オクルディンの細胞外ループには2か所にシステインがあり、その安定性や細胞内局在を保つ働きを持つ。オクルディンの安定性には周囲酸素濃度との関連性が見られ、低酸素では細胞質内のオクルディンが分解されるが、細胞膜上のオクルディンは比較的保たれた。以上からオクルディンのジスルフィド結合の存在が推測される。オクルディンの分解はユビキチンE3リガーゼITCH結合によるポリユビキチン化を介して生じる。オクルディンとその他のタイト結合膜蛋白(トリセルリン、クローディン-4など)は相互作用を示すが、それぞれのタイト結合膜蛋白のシステイン変異の有無による結合性変化は見られなかった。
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