研究課題
頭頸部扁平上皮癌腫瘍の分子病理学的解析からEpithelial cell adhesion molecule(EpCAM)が一部の扁平上皮癌グループに高発現することを見いだした。またこのグループのレトロスペクティブな解析から放射線照射治療に対して抵抗性を有することを明らかにした。その他頭頸部扁平上皮癌のHPV非関連群においてSMYD2の発現が細胞増殖と予後不良に関与することを報告した。
2: おおむね順調に進展している
これまでの頭頸部扁平上皮癌における幹細胞関連分子の発現が、発がん早期にイニシエーションと抗癌剤や放射線などの治療抵抗性への関与についての解析を進めている。特にBmi1と共同して働くYBX1の機能解析について遺伝子導入モデルと臨床検体を用いた病理免疫組織化学染色による評価、解析を進めている。
本年度は、遺伝子導入モデルでの解析を更に進めるとともに、これまでの臨床検体を用いた解析結果と臨床データを合わせた予後解析を主に進める。
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