Cas9及びgRNA発現ベクター、相同組換えベクターを遺伝子導入し(ゲノム編集法)、乳がん細胞株MCF-7のSOX2遺伝子C末端側にVenus等の蛍光遺伝子を組み込んだ。相同組換え体の細胞株では、核に局在して緑色蛍光を発したが、その蛍光は弱く、蛍光顕微鏡で生細胞のまま細胞内の局在を解析するのは困難であった。加えて、親株と比較して細胞株ごとに細胞増殖にバラツキがあり、gRNAによるoff-targetが予想された。同様な結果は、他の遺伝子のゲノム編集でも認められた。そこで、in vitroでCas9タンパク質及びgRNA複合体を形成し、これを導入した。現在新たな相同組換え体の解析を行っている。
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