研究成果の概要 |
心筋リモデリングによる慢性心不全の病態解明のため、bFGFによる間質線維化抑制による心筋リモデリング抑制効果を検討した。bFGF投与による高血圧性Dahlラット心では間質線維化と心肥大を抑制し、同処理の培養心筋間質線維芽細胞ではCollagen type Ⅰ, ⅢとMMP-2,9 の発現抑制、TIMP-1の発現増加やMMP-9の活性抑制を見出した。同処理培養心筋間質線維芽細胞を網羅的に解析し、bFGFで有意に増加し心筋間質に特異性の高いmiR-29c-3pを選定した。アンチセンス核酸分子の遺伝子導入実験により、 mi29c-3pの標的分子の同定に努めている。
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