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2016 年度 実績報告書

再生胸腺移植を併用した新しい骨髄移植法による癌治療

研究課題

研究課題/領域番号 26460498
研究機関関西医科大学

研究代表者

保坂 直樹  関西医科大学, 医学部, 講師 (30388459)

研究分担者 大江 知里  関西医科大学, 医学部, 助教 (40469242) [辞退]
神田 靖士  関西医科大学, 医学部, 准教授 (70295799)
池原 進  関西医科大学, 医学部, 共同研究講座(大塚製薬株式会社)幹細胞異 (90108986) [辞退]
下埜 敬紀  関西医科大学, 医学部, 助教 (40632625)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード胸腺
研究実績の概要

研究の全体構想は、再生胸腺移植(thymus transplantation, TT)を併用した新しいアロ骨髄移植法(Bone marrow transplantation, BMT)を開発する事である。そのためにまず以前報告された方法(Inami et al, Immunology and cell Biology, 2011)にて、マウス人工性多能性幹 (mouse induced Pluripotent Stem, miPS) 細胞から胸腺上皮細胞(Thymic epithelial cells, TEC)を誘導した。次に、これらの細胞がi, vitroにおいて造血幹細胞(hematopoietic stem cells, HSC)からT細胞へ分化させるかどうかを調べた。HSCを精製するためにまず骨髄細胞をマウス大腿骨から採取し、Ficoll濃度遠心法にて単核球を得た。次にmagneic beads法にて、CD3, CD4, CD8, B220, Gr-1, CD11b, NK1.1, CD71の精製抗体を使用しLineage markers 陽性細胞を除去した。Lineage markers陰性細胞を回収してHSCとして用い、上記TEC細胞と共培養した。結果は、TEC非存在下ではHSCは殆ど増殖しなかったが、TEC存在下では軽度に増殖した。しかしながら、フローサイトメトリーの解析にて、軽度のCD3陽性細胞の増加は見られたが、CD4, CD8の成熟T細胞のマーカーは殆ど発現しなかった。CD25とCD44によるdouble negative subsetsの解析でも、十分な分化までは至らなかった。現時点では幹細胞から十分な機能を持つT細胞の誘導は確認できなかった。
今後はTECの機能を上げる為に3次元化する事、或いはHSCの増殖を上げる為にサイトカイン添加等を行う事が必要であると考えている。

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公開日: 2018-01-16  

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