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2014 年度 実施状況報告書

テニア属条虫の分類学的改訂

研究課題

研究課題/領域番号 26460503
研究機関旭川医科大学

研究代表者

中尾 稔  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (70155670)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードTaenia属 / 分子系統 / 分類学的改訂
研究実績の概要

テニア科条虫はヒトや家畜の病原体を含むため、医学・獣医学領域で重要な動物群となっている。従来この属はTaenia属とEchinococcus属から構成されていたが、本研究代表者はテニア属が側系統群であることから分類学的改訂に着手し、現在までにHydatigera属を復活させ、Versteria属を新設した。しかしながら、Taenia属として残されたグループには幾つかの単系統群が存在しており、分子系統学的解析が全く行われていない種が多数存在する。本研究は系統進化に基づいて、Taenia属を改定し、2~3の新属もしくは亜属を新設することを目的としている。研究計画初年度(平成26年)はエチオピアで野外調査を実施して幾つかの条虫種を収集し、Hydatigera属に含まれる新種を記載するための補助サンプルとした。また、海外の研究協力者から新北区に分布するVersteria属の新種を入手し、ミトコンドリアゲノムと核DNAマーカー(18S rDNA、pepck、pold)の塩基配列を決定した。これらの新種については随時論文が公表される予定である。南米の固有種である Taenia talicei、ならびに北極圏に分布する Taenia polyacantha arcticaも入手し、分子系統解析に必要なDNA塩基配列を決定した。これらの2種はTaenia属の改訂をする上で重要なサンプルとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の進捗状況は予定通りで、平成28年度に予定しているTaenia属の分類学的改訂へ向けて、分子データを蓄積しつつあるから。

今後の研究の推進方策

できるだけ多くのTaenia属のタクソンを収集して、分子系統解析を行ない、新属もしくは亜属を新設する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Phylogenetic characterisation of Taenia tapeworms in spotted hyenas and reconsideration of the "Out of Africa" hypothesis of Taenia in humans.2014

    • 著者名/発表者名
      Terefe Y, Hailemariam Z, Menkir S, Nakao M, Lavikainen A, Haukisalmi V, Iwaki T, Okamoto M, Ito A.
    • 雑誌名

      International journal for parasitology

      巻: 44 ページ: 533-541

    • DOI

      10.1016/j.ijpara.2014.03.013.

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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