エキノコックスのミトコンドリア呼吸鎖複合体II、Ipサブユニットのキノン結合部位に近い[3Fe-4S]クラスターの近傍にエキノコックス特異的なアミノ酸変異、Ala→Pheを光合成細菌Rhodospirillum rubrumに見出したため、細菌でこのアミノ酸に変異を導入した。R. rubrumではPhe→Ala、Rhodobacter capsulatusではAla→Pheの変異を導入し、活性を評価した。 結果的に本来のアミノ酸から変異を導入することにより、キノール-フマル酸還元活性が上昇し、コハク酸-キノン還元活性には大きな変化が見られなかった。この位置のアミノ酸に活性調節能は確かに存在する。
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