新規技術として一分子ナノ粒子であるグリコーゲン (NPG) を足場にした抗原の高分子量化とその生産技術の基盤構築に成功した。DNA結合タンパク質(DBP)にワクチン抗原を融合させ、DNA結合能を利用し、DNA上に抗原を配置する。さらにDBP-マラリアワクチン抗原/DNAの複合体(DBP-Vaccine/DNA)が分子全体としてマイナスの電荷を有することから、プラスの電荷を導入したNPGと静電相互作用を利用した三種複合体の創成に至った。この三種複合体は免疫実験の結果、抗原単独やDBP-Vaccine/DNA二種複合体よりも有意に高い抗体応答を示すことが分かり、本技術の有用性を示すことができた。
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