研究課題
基盤研究(C)
アルテミシニン耐性マラリア原虫の出現と拡散経路の解明を目的とした研究である。本研究により、ウガンダに耐性原虫が存在することを発見した。これまで耐性はアフリカには出現していないとされており、世界で初めてのアフリカでの耐性の報告である。さらに、その耐性起源は東南アジアからの移入ではなく、アフリカにあることを解明した。
寄生虫学
マラリアは世界三大感染症のひとつである。第一選択薬であるアルテミシニンに対する耐性原虫はすでに東南アジアの一部地域では蔓延化しているが、今回の研究で世界で初めてアフリカにも出現していることを見出した。さらに、その起源は東南アジアからの移入ではなく、アフリカにあることを解明した。本成果は、薬剤耐性マラリア原虫がアフリカからも出現することを明らかにし、当地における薬剤耐性マラリアサーベイランスの重要性を示すものである。