Bacteroides fragilis のカルバペネム耐性は時に治療を困難にさせる。本研究では B. fragilis GAI92214 株のゲノム DNA ライブラリーを作製し、新規カルバペネム中等度耐性因子の同定を試みた。結果、メロペネム耐性に僅かに寄与する可能性のある major facilitator superfamily transporter の構造を明らかにした。しかし、本 transporter 単独では耐性機構を十分に説明できない可能性が高かったため、当該株の全ゲノム解析に着手した。現時点でゲノム配列の約 99%(約 4723 個の ORF をコード)を決定している。
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