Streptococcus intermedius は,口腔内に常在する日和見感染菌で,主要病原因子インターメディリシン(ILY)を分泌する。本菌は,β-ガラクトシダーゼ活性やN-アセチルグルコサミニダーゼ活性などを示す多基質酵素MsgAを保有する。また、MsgAはノイラミニダーゼ(NanA)と協力して糖鎖を分解する。本菌を牛胎児血清中で培養するとILYを高産生するのであるが、この原因がMsgAとNanAによる糖鎖分解産物“ガラクトース”によるものであることを明らかにした。また、FBSにヒト血漿を添加するとILY高産生が抑制され、これが血漿中の抗体によるものであることも明らかにした。
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