直鎖状ポリユビキチン鎖は、ユビキチンリガーゼ複合体LUBACによって選択的に生成される。本研究課題では、直鎖状ポリユビキチン鎖がTLR4刺激による細胞死を抑制するメカニズムについて解析を行った。その結果、LPS刺激によるLUBAC欠損B細胞の細胞死はTRIFを介して生じていることを明らかにした。加えて、RIP3を欠損させてもLPS刺激による細胞死はほとんど抑制されないが、そこにCaspaseの阻害剤を加える事によってLPS刺激による細胞死が強く抑制出来た事から、LUBACがTLR4刺激によって誘導されるCaspaseを介したアポトーシスを抑制する機能を持つことも証明した。
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