研究課題/領域番号 |
26460596
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
平川 仁尚 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00378168)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 終末期ケア / ケアマネジャー / 在宅看取り / 教育プログラム / ソーシャルネットワークサービス |
研究実績の概要 |
本年度、「在宅終末期ケアマネジメントサポートシステム」の説明会と試験運用を行った。説明会は、秋田市、仙台市、横浜市、名古屋市、姫路市で実施した。サポートシステムについて、研究協力者との協議の結果、ケアマネジャーの利用率が高いソーシャルネットワークサービスであるLINEを用いて、プログラムを配信することとした。具体的には、在宅終末期ケアのマネジメントに関するマルチプルチョイスの問題を1日1題配信し、それについてLINE上で回答をしたり、LINEのトーク機能を用いて討論を行う形式とした。加えて、在宅終末期ケアのやりがいを伝えるビデオ教材、高齢者の自己決定を支えるアドバンスケアプランニングシート、医療職への連絡相談の際の手紙の書き方などマネジメントに役立つ教育用資材を定期的に配信する。上記の都市で参加者を公募し、現在までのところ合計90名となっている。作成した問題数が約60題となったため、参加期間を短縮し3か月間とした。システム導入前後とフォローアップの評価に、知識と態度を問うテストも合わせて行うために、ホームページとリンクし、オンラインでアンケートを実施できるようにした。無料で利用できるLINE@を用いることで事務作業と運用コストが大幅に削減され、1研究室でも管理ができるプログラムとなり、実用可能性が極めて高い仕組みとなった。また、回答率や正解率も計算でき、学習の進捗の確認もできる利点も確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、サポートシステムおよびアンケートシステムの構築を完了し、実際の運用に入っている。また、システムの完全オンライン化にも成功し、参加者の確保も順調である。
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今後の研究の推進方策 |
現在順調に参加者を増やすことができているが、未だ地域的な偏りがみられる(愛知県が約80%)。今後、さらなる参加者の確保と地域の偏りの軽減のために、札幌、博多、徳島等でも説明会の実施と参加者の公募を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
論文の英文校正のために予算を計上していたが、校正が次年度にずれ込んでしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
英文校正費用として使用する。
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