研究課題/領域番号 |
26460597
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡崎 研太郎 名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (90450882)
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研究分担者 |
岡田 浩 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10533838)
蓮 行 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (10591555)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 演劇 / ワークショップ / 糖尿病 / 医療者教育 / エンパワーメント |
研究実績の概要 |
【最終年度の成果】平成30年1月には、東海セントレアDM認定ネットワーク講演会で糖尿病認定看護師が中心となって「糖尿病劇場」を実施した。 【研究期間全体を通じての成果】糖尿病診療における臨床の知を重視した医療者教育の手法として、演劇を用いたワークショップ型医療者教育プログラム「糖尿病劇場」を確立することができたと考える。さらに、このプログラムの普及を目的として、糖尿病劇場を多彩なシナリオで、多様なセッティングの下で、全国各地にて開催することができた。開催と同時に参加者を対象としてプログラムの評価も実施した。その結果、短期的ではあるものの、参加者の糖尿病診療に関する態度や考えが、患者中心の医療やエンパワーメントといった理念に合致する方向へ有意に変化したことが明らかとなった。 加えて、「糖尿病劇場」をそれぞれの地域で企画・運営したいと考えている医療者を対象としたワークショップを実施することができた(第21回日本糖尿病教育・看護学会学術集会における交流集会「『糖尿病劇場』をつくろう!」、山梨県甲府市)。なお、このワークショップへの参加者の学びは、質問紙への記載内容を質的研究の手法を用いて分析し、結果を第60回日本糖尿病学会年次学術集会(ポスター)ならびに第22回日本糖尿病教育・看護学会学術集会(口演)にて発表した。 さらに、第4回日本糖尿病医療学学会において「演じることは悪いことか?」と題した口演発表をおこない、会場参加者との討議を通じて、臨床の診療現場で医療者が患者と向かい合う際の望ましい態度やコミュニケーションについて知見を深めることができた。
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