本邦の移植関連施設に対する質問紙調査から,移植チームに肝臓内科医が所属する移植医療施設は56%存在したが,内科医は質的・量的に不足していた.また米国肝移植施設の視察では肝臓内科医がチームに多数所属し,診療,教育,治療指針の作成や見直しなどに携わっていた.多職種移植チームが有効に機能するための手段として,代表的な疾患に対し診療方針の標準化を試み実践した. 一方,患者や家族が抱える諸問題のうち,特に生体ドナー支援に着目し,生体ドナー自身が自分のペースで術前検査内容を理解できるような補助ツールを試作した.Webアプリケーションを制作し携帯電子端末で利用可能とし,研究期間中に試験運用を行った.
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