研究課題
基盤研究(C)
本研究は、一般診療で行われる遺伝カウンセリングと遺伝の専門診療における応用的な遺伝カウンセリングの機能区分の設定を目的とした。模擬的な遺伝カウンセリングの記録から、遺伝カウンセリングの構成要素を抽出した。これらの項目について,臨床遺伝専門医および一般の臨床医,それぞれにおける重要度を、臨床遺伝の指導医を対象とした質問紙票調査から評価した。これらの構成要素の多くは、一般医にも必要な能力とされていたが,リスクへの対応,説明資料などの作成,遺伝学的検査と関連した詳しい医学的説明および心理社会的事項の説明,遺伝学的診察後の心理社会的フォローアップが,臨床遺伝専門医が特に対応すべき範囲と考えられた。
境界医学