本研究では診断後から治療開始までの段階ごとに必要な支援の変化は認められなかった。診断後すぐはどの患者も不安が強い。医師は治療説明の前にその不安に言及し一緒に考える必要性が示唆された。患者は特に「質問があるときに医師と話したい」という能動的な関わり方を求めていた。がん患者は、他者に支援を求めるが、糖尿病と関節リウマチ患者はただ我慢する傾向がみられた。医師の治療とリスクの説明は理解し易いとしたが、分からないと言えない、具体性に欠けると感じており、医師以外には病を受容する段階で他の医療スタッフの補足的な説明の支援を求めていた。
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