本研究において我々は、トロピセトロンがα7nAChR刺激作用および5-HT3R阻害作用を含む複数の抗炎症経路を有する安全な新規UC治療薬としての可能性を見出した。また、慢性DSS腸炎モデルを用いて杜仲葉エキスの腸炎抑制効果について検討を行い、杜仲葉エキスがUCの再発を抑制する可能性が示唆された。さらに、ガランタミンの慢性DSS腸炎に対する効果を検討し、ガランタミンがUCの維持療法に有効である可能性が示唆された。このように、本研究では既存薬や健康食品に着目し、UCの新規治療薬としていくつかの候補薬剤を見出すことができた。
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