抗カルバミル化蛋白抗体(抗CarP抗体)の対応抗原のひとつがカルバミル化アルブミンであることを世界で初めて発見した。抗カルバミル化蛋白抗体(抗CarALB抗体)の陽性率は抗CCP抗体陽性関節リウマチ(RA)の44.6%で、陰性RAでは18.3%であった(健常者では3.6%)。抗CarP抗体、抗CarALB抗体ともに、RA以外の膠原病、リウマチ性疾患でも10-30%程度陽性となるため、特異度は高くない。生体内でカルバミル化を引き起こす酵素はミエロペルオキシダーゼ(MPO)の、RA血清中の濃度を測定したところ、抗CarALB抗体陽性RAでは陰性RAよりも血清MPO濃度が有意に高いこともわかった。
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