本研究では自閉症スペクトラム関連因子として近年注目されているOxytocin (OXT) のアプタマーによる高感度測定法の確立と臨床応用について検討した。SELEX法によりOXT反応性アプタマー候補が得られたため、それらの塩基配列を解析した結果、相同性が高い塩基配列が確認できたことからアプタマーが得られたと考えられた。次に、本研究で使用する予定の臨床検体(ヒト血漿)中のOXTをイムノアッセイにより測定した結果、日本人血中OXTを測定した結果、成人男性では約30 pg/mL であり成人女性では約25 pg/mLであることが判明した。
|