東京慈恵会医科大学で開発された甲状腺乳頭がんに対するモノクロ-ナル抗体が認識する抗原は甲状腺乳頭がんで高頻度に発現することが特長である。本研究ではこの抗原に対する抗体を利用し、温度応答性磁気ナノビーズを利用した方法および金コロイドを用いたイムノクロマト法を用いて簡便、迅速に甲状腺乳頭がん抗原を血液から検出するシステムを確立することを目的とした。研究では抗体の大量精製法、抗原結合部位への影響が少ない温度応答性磁気ナノビーズ及び金コロイドへの結合方法を確立し、抗原測定用のナノビーズとイムノクロマトキットを作成、抗原との反応性を確認した。
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