高感度ELISAによるBartonella henselae IgG抗体価測定には特異性の高い抗原精製が必要である。その抗原液を得るには 1)Bartonella henselaeを二層培地(5%ウサギ血液加HI寒天培地+D-MEM液体培地)で培養する。2)その菌液を37℃下で0.1%CHAPS液で抽出(1回目)した不溶性成分を再度0.5%CHAPS液で抽出(2回目)する。3)その可溶性成分をDEAE-Sepharose法で245-310mMNaCL中に溶出する蛋白成分を精製する。この精製液中には特異性の高い蛋白成分が含まれており、これを抗原としたELISA-IgGの臨床的有用性が期待される。
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