がんはわが国の死因の多くを占める重要な疾患です。がんの治療成績を向上させるためには、早期発見と早期治療がとても重要です。わが国にはがん検診という優れた仕組みがありますが、さらなるがん診断の精度向上を目的に、血液の中を流れるがん細胞とがんに関連した核酸を検出することによる簡便ながん早期診断技術の開発を行いました。 ラマン散乱分光法という分析法を応用することで、血液中のがんに関連した核酸やタンパクを検出し、がんでない人と比較して、がん(胃がん、大腸がん)患者さんでより多く含まれることが分かりました。 また、この分光法を応用して、抗体などで標識をしなくても細胞の質を評価するための基本技術を確立しました。
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