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2014 年度 実施状況報告書

神経傷害性疼痛における接着因子とCaチャネルの局在変化による脊髄後角の形態変化

研究課題

研究課題/領域番号 26460712
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

山中 博樹  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (20340995)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード神経傷害性疼痛 / 脊髄後角 / 可塑性 / 細胞間接着因子 / カルシウムチャネル
研究実績の概要

末梢神経傷害後における以下の分子の発現動態の検討。
1,L1-CAM 2, alpha2 delta-1 3, phosphorylated L1-CAM
上記3分子の坐骨神経損傷後のL4/5後根神経節と同分節の脊髄後角における発現を確認した。L1-CAMについては後根神経節・脊髄後角ともに局在の変化を認め、特に脊髄後角ではVaricosity 状構造の集積を認めた。alpha2 delta-1についてはmRNAレベルでの発現上昇と蛋白レベルでの増加を認め、これが脊髄後角での増加に繋がっていた。リン酸化L1-CAMは脊髄後角でL1-CAM・alpha2 detlta-1と共存して増加しており、発現変動のタイムコースや発現変化を起こしている損傷ニューロンのポピュレーションもほぼ同一であることが確認できた。また、プレガバリンの腹腔内・髄腔内の投与モデルを作製し、サンプルの抽出・組織の準備を完成させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

トレーサーを用いた実験では脊髄後角までの損傷ニューロンの軸索を追う事は可能であったが、前述の因子を発現している最終末部位までのトレーサーの到達を見ることができず、検出能力、またはトレーサー分子そのものの拡散の限界によって、当初の予定を阻まれる事となった。損傷軸索マーカーによる検討などの代替手法を用いて研究を継続している。

今後の研究の推進方策

alpha2 delta-1に特異的に結合する神経傷害性疼痛治療薬のプレガバリンの投与を行いL1-CAMとそのリン酸化の動態を検討する。同時にL1-CAM陽性のvaricosity の形態と脊髄ニューロンとの関係を3次元的に解析する。具体的には終末形態、二次ニューロンとの接着の定量などを行う。

次年度使用額が生じた理由

予備実験に要したラットの数が予定数より少数で充足したため、動物に予定した予算を次年度使用にする事となった。

次年度使用額の使用計画

薬剤投与(プレガバリン)に用いるサンプルラットに充てる予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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