研究課題
Interventional radiology(IVR)時の患者放射線被曝線量増加が重大な問題となっている。IVR時の患者放射線障害回避のためには、正確な患者被曝線量をリアルタイムに測定する必要があるが、この目的にかなうリアルタイム線量計は現存していなかった。そこで申請者等は、X線シンチレータと光ファイバーケーブルとフォトダイオードを用いた、高感度でしかも「マルチセンサ型」のリアルタイム患者被曝線量計を試作した。そして、そのリアルタイム線量計の検出部の改良と臨床的検討を行った。具体的にはリアルタイム線量計のX線検出部を、IVR中などにおけるX線透視画像の邪魔になり難いよう検出部をさらに小型化した。そしてその諸特性を評価し良好な結果を得た。またリアルタイム線量計の線量データを、PCに取り込みリアルタイム表示やデータ解析やデータ保存管理を行えるように検討した。さらに実際のIVR臨床にてリアルタイム線量計を使用し評価した結果、IVR臨床において十分に利用できることを明らかにした。そして初期臨床成果は、国際的に著名な英文誌であるPhys Med誌(European Journal of Medical Physics)等に掲載された。よって当線量計はIVR時の患者放射線障害回避の為に大いに役立つ可能性があると思われた。 連携研究者:千田浩一 研究協力者:中村正明、稲葉洋平
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件)
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