研究課題
基盤研究(C)
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症は男性の中咽頭癌、陰茎癌などの原因となる。男性でのHPV感染予防対策立案を目指し、本研究を行った。2014年4月よりベトナム人男性を定期的にフォローした(観察期間中央値14.8カ月)。2回以上フォローした116名において62.1%で1回以上HPV陽性、37.5%で1年以上HPVが持続感染した。採取部位別のHPV陽性率/遺伝子型比較では、陰茎からの陽性率が最も高く(陰茎 25.6%;尿 4.9%;尿道 8.3%;口腔 8.3%)、口腔でのHPV18型検出率が有意に高かった。ベトナム人男性へのHPV6/11/16/18型の4価ワクチン導入の有用性が示唆された。
ウイルス学