(1)心房細動発症のリスク予測モデルの開発: 1988年の久山町健診を受診した心房細動の既往のない40歳以上の住民2628名を14年間追跡した成績を用いて,心房細動発症の危険因子を探索した.多変量解析の結果,高齢,男性,コレステロール低値,肥満,心雑音,心電図異常が心房細動の独立した有意な危険因子であることを確認し,これらの因子を用いたリスク予測モデルを作成した. (2)血清高感度CRPレベルと心房細動発症の関連: 上記の集団を19年間追跡した成績を用いて,慢性炎症の指標である高感度CRPレベルと心房細動発症との関連を検討した.高感度CRP高値は心房細動発症の独立した有意な危険因子であった.
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