研究成果の概要 |
長崎県内を2,208の小地域に分割し、2005~2011年の癌罹患62,645例の住所情報に基づき、小地域別の癌累積罹患率を計算し、癌罹患の地域集積性を検討するとともに、癌累積罹患率と小地域地理要因の関連を重回帰モデルにより評価した。 癌罹患の地域集積性は、全癌および複数の部位で確認された。特に、壱岐市東部の肝臓癌、南島原市中西部の結腸癌、南島原市南東部の乳癌の地域集積性が顕著であった。 癌罹患に影響する地理要因としては、内科医院の密度、大気観測値の窒素酸化物とオキシダント、気象観測値の日照時間と気温、降水量が癌累積罹患率と関連していた。
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