禁煙外来新規受診者を対象にニコチンとtrans-3’-hydroxycotinineの測定し、ニコチン代謝能を推定した。ニコチン代謝能を中央値で高い群と低い群にカテゴリー分類した。治療開始後2週間の尿中コチニン量の変化への影響を、ニコチン代謝能と時間の交互作用項をもとめて検討を行った。ニコチン代謝能の高低に関わらずコチニン量は大きく低下し、交互作用の影響は確認できなかった。酸化ストレスマーカーの変化量にはニコチン代謝能×時間の交互作用が示唆された。しかしながら、この影響は統計学上有意なものではなかった。
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