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2014 年度 実施状況報告書

高齢者コーホートを用いた長寿に関連する血中マーカーの解明

研究課題

研究課題/領域番号 26460760
研究機関北海道大学

研究代表者

鵜川 重和  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40706751)

研究分担者 川村 孝  京都大学, 保健管理センター, 教授 (10252230)
若井 建志  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50270989)
玉腰 暁子  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90236737)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード高齢者 / コーホート / 長寿
研究実績の概要

近年、α-Klotho 蛋白質は抗老化ホルモン、Angiopoietin-like protein 2(Angptl2)は慢性炎症の指標として注目されている。しかし、ヒトにおいて長寿との関係やそれぞれの蛋白質増減に関わる生活習慣については未だ明らかでない。本研究は、「NISSIN Project」コーホート研究を用いて、血中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2 の長寿マーカーとしての意義の解明と蛋白質量に影響を与える生活習慣の検討を行う。
平成26年度は、1. コーホートに登録された3,073名から617(男性:363、女性:354)名をランダムにサブコーホートとして抽出した。2. ケースとして死亡253(男性:180、女性:73)名、がん罹患270(男性:172、女性:98)名、要介護認定206(男性:87、女性:119)名を抽出した(重複あり)。3. サブコーホート617名、ケース534名について、65歳時のベースライン調査で得られた血液を用いて血漿中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2を測定した。3. サブコホート抽出者から70歳時の血液検体が得られた者355(男性:192、女性:163)名を抽出し、70歳時の血漿中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2を測定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ予定通り、サブコーホートおよびケースの抽出、血漿中のα-Klotho 蛋白質およびAngptl2を測定することができた。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、1. α-Klotho 蛋白質およびAngptl2 の死亡や要介護状態、がん罹患への影響を評価することでα-Klotho 蛋白質およびAngptl2 の老化または長寿マーカーとしての意義を解明する。2. 65 歳時の栄養状態や生活習慣と血漿中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2 の関連の評価、および、65 歳時の栄養状態や生活習慣が70 歳時の血漿中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2 量におよぼす影響を評価することで、血中α-Klotho 蛋白質およびAngptl2 量に影響を与える生活習慣を解明する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究初年度に当たる平成26年度は、主として研究対象者の抽出と血液検体の測定を実施した。平成26年度に学会発表等に必要な旅費を計上していたが、解析結果が出揃う平成27年度に旅費を一部繰り越すこととした。

次年度使用額の使用計画

平成26年度の血液検体分析結果をもとに、平成27年度以降は統計解析を実施する。平成26年度に繰り越した旅費は、得られる成果を第74回日本公衆衛生学会総会(長崎市)で発表するために使用予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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