男性では単変量および多変量解析ではH. pylori感染と骨減少に有意な関連を認めず、年齢のみが有意な因子だった。一方、女性では単変量解析ではH. pylori感染と骨減少に有意な関連を認めたが、多変量解析でのは有意な因子ではなかった。一方、年齢、BMI、就学期間、血清エストラジオール濃度、カルシウム摂取量については骨減少と有意な関連を認めた。さらに胃粘膜萎縮の程度についても、多変量解析に加えて検討したが、骨減少と関連ある因子ではなかった。本来の交絡因子が多変量解析に投入されることで、それまで有意に出ていた項目(H. pylori感染)の有意差がなくなった可能性があることが考えられた。
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