がん罹患が患者本人および同居者におよぼす健康影響

2016 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 26460762
• 研究機関: 藤田保健衛生大学
• 研究代表者: 柿崎 真沙子 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20580872)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: コホート研究 / がん / 自殺 / 循環器疾患

研究実績の概要

申請者らは研究期間内に（１）がん患者における診断日から１年後までの自殺および循環器疾患罹患リスク、（２）およびその同居者における診断日から１年後までの自殺および循環器疾患死亡リスク、（３）（１）および（２）について年齢階級別に示し、高齢者の死亡リスクに与える影響を解析する予定である。
現在、対象データベース中の夫婦ペアのみによる解析データベースの作成が終了したため、夫婦ペアにおける各死亡リスクについての解析を実施中である。

現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初、2014年度に（１）追跡延長データの入手、（２）宮城県コホートおよび大崎国保コホート連結作業、（３）同居者の同定作業を予定していた。また、2015年度には本人のがん罹患による自殺及び循環器疾患死亡リスクと、その同居者における自殺及び循環器疾患死亡リスクとの関連について行い、2016年度中に研究を終了することを予定した。しかしながら、申請者の異動により、使用予定であったデータベースの変更を余儀なくされ、新たに解析可能なデータベースを使用するための準備に多くの時間が費やされた。そのため、当初の予定よりも進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

使用データの入手は2015年度に完了し、2016年度には使用データベースを解析可能なデータベースとして整えることができた。2017年度中にがん罹患者およびその同居者の自殺死亡率および循環器疾患死亡率の比較を行い、対象者における診断1週間から1年の間における相対リスクを算出する予定である。また、Nested self-matched case-crossover analysisを実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が当初の予定より遅れているため。

次年度使用額の使用計画

2017年度は学会発表を積極的に行う予定である。また、解析のために必要なパソコンに故障が生じているため、新たに購入する予定である。